山本由伸選手の本《山本由伸常識を変える投球術》から知ったBCエクササイズ体験

山本由伸選手の本に触れ、筋トレをしないで球速が上がる秘訣に興味を抱きました。筋トレなしでどうして球速が上がるのか?そんな疑問が頭の中で気になりだし、本を読み進めていくとBCエクササイズの創始者矢田氏の考え方にさらにはまり、自身の身体を知るのに最適だと感じ思わず体験へ行っちゃいました。

矢田氏の考え方は非常に興味深く、以下の本に書かれていた部分についてもっと知りたいと感じました。

  • 真っすぐ立つこと
  • 自分の身体のコンディションや感覚の確認
  • 身体の内側にアプローチしていく
  • インナーマッスルを自分で意識的に動かせるようになる

共通している、身体と対話することの重要性を強調しているのが素晴らしいです。


実際の施術では、機械を使って体のクセを指標で知り、肩の緊張が迷走神経に支障をきたしていることが明らかになりました。押すのではなく、筋肉を優しく移動させる調整方法に初めて触れ、その効果にとても驚きました。

そして、先生から施術の効果を持続させるために教えてもらったのが以下の方法でした。

シンプルな寝ながら身体を伸ばす方法:

  1. 仰向けに寝て、足を伸ばし、腕は体両脇にまっすぐ伸ばす。
  2. 足指を天井に向ける。
  3. 伸ばした手の中指が下に引っ張られるイメージを持つ。
  4. 反対に頭のてっぺんが上に引き上げられるイメージを持つ。
  5. この状態で3分間深呼吸を続ける。
  6. このとき、伸びにくい箇所や引っかかる所などを試してみて、どうすれば伸びるか確認する。

試してみて、自分の身体に合わせて調整してみてください。

BCエクササイズの一部として教えてもらった寝て身体を伸ばす方法には初めは疑問符が浮かびましたが、その姿勢している時とそうでない時では下腹部の緊張が違い、実践することで明らかな変化を感じました。2週間後に予約をしたので、続けてみることに。


施術日から2週間後までの継続体験

    1. 1日目〜5日目: 寝ながら伸ばすとお腹がグルグルと鳴る不思議な感覚に。施術中もお腹が鳴り、動いている証拠で内蔵への影響も理解。伸ばし始めると伸びにくい箇所が変化し、初めは使いすぎた筋肉が痛む。
    2. 6日目から10日目: 伸びることでおならが必ず出る不可解な現象に遭遇。左右のお腹側や肋骨下の部位が痛く、鳩尾の緊張が影響しているかもしれない。伸びをやめて起きると肩がスッキリし、先生の施術後の状態になってることに気づく。
    3. 11日目〜: 肋骨下部の緊張が初めてなくなり、スッと伸ばせるように。首の後ろが緊張し始め、下から順番に伸びているのか不思議な変化を感じる。

続けるうちに肋骨下の緊張が和らぎ、体の変化を感じつつ、次回の施術が待ち遠しい状態です。こんなにシンプルなことで、体が変わってきているのを感じられるのが面白いです。BCエクササイズの魅力にどっぷりと浸かりながら、身体への新たな理解を深めていきたいですね。

ようこそ、実力至上主義の世界へ

サラリーマンキャリアから突如としてマッサージの世界へ足を踏み入れるとは思いもしなかった。仕事に行けば給料がもらえる、これほどありがたいことはない。しかし、それがどれほどありがたいことなのか、その世界を外から見て初めて染み染みと感じている。

マッサージの世界は言わずもがな実力至上主義。腕がなければお客様はやってこない。だからこそ、お客様が来ないなら、どうにかしてやってくるようにしないといけない。結果が全てで、毎日が熾烈な戦いだ。

「仕事がくだらない」「上司がクソで腹が立つ」その他云々の御託は要らない。実力至上主義の世界では、そんなことはどうでもいい

とにかく、お客様を満足させることが全てだ。

マッサージの世界に足を踏み入れてから1年近くが経った。実力至上主義の世界がもたらす過酷さに、毎日がヘトヘトの状態。毎回の結果が容赦なく目の前に提示され、ここでは曖昧な領域など存在しない。明確で分かりやすく、残酷な現実が容赦ない。

いつまで続けたら、お客様が来てもらえるようになるのか?、そんな保証は全くない。また、昨日までリピートしてくれていたお客様が明日も来てくれる保証も一切ない

この実力至上主義の世界で生きていくことが、どれほど厳しいか痛感している

毎日お店に立つのは恐怖そのもの。しかし、立たないとチャンスは絶対に巡ってこない。前日は恐怖や不安から、よく眠れない。きっと、前日から“戦い“モードに入っているんだろう。

"“戦い“だなんて大げさな表現かもしれないが、それでもやはり、お店は戦場だ。給料制の仕事では考えもしなかったこと、それが「仕事で戦う」ということ。給料が確定した安心感があった日々とは裏腹に、毎日が一つの戦いの場であり、その中で技術やサービスを身につけお客様の信頼を勝ち取る。

これが給料制の枠を超えた実力至上主義の異世界

映画『カイジ』で聞いた、あの利根川のセリフが頭の中で鳴り響く。『お前らが今なすべき事は、ただ勝つこと・・・! 勝つことだ!勝ったらいいなじゃない・・・勝たなきゃ駄目なんだ!勝ちもせず生きようとする事がそもそも論外なのだ。今宵はクズを集めた最終戦・・・ここでまた負ける様な奴、そんな奴の運命など俺はもう知らん。 本ッ当に知らん。 そんな奴はもうどうでもいい。勝つことが全てだ! 勝たなきゃゴミだ!!』

あの時は大げさだなぁなんて呑気に思っていたが、いざその世界の住人になると、これは極論だが全てなんだろう。

打席に立って、必ず勝ち続ける決意。この世界にいる限り、避けられない戦いが待ち受けている。

さぁ、どうやって生き残る? 生き残るための執念や覚悟が求められる中で、サバイバルな生活に慣れる日が果たして来るのだろうか。

マッサージ新人君の悩み

昨日で、某ホテルのベットメイクの仕事を辞めました。僅か3ヶ月の短い期間でしたが、電車賃と生活費を稼ぐべく取り組んでいました。辞める決断を下した理由は、なんとかお店での立場が向上し、新たな挑戦ができるようになったからです。

 

しかし、期待とは裏腹に、私はお客様の期待に応えることができず、担当するごとに自信を喪失し、負のスパイラルに陥っています。この仕事の魅力は、直接お客様から感謝の言葉をいただけることです。同時に、不満を受けることもまたつきもので、初めての経験に戸惑っています。最初はこんなことを想像していなかったのです。

 

お客様から「楽になった」「気持ちよかった」といった言葉をいただく瞬間は、天にも昇るような気分です。逆に、お客様の期待に応えられなかった時、まさに地獄のゴングが鳴り響きます。お会計やお見送りで言葉にできない気まずさが、心にボディブローとして刺さり、ただ耐えることが求められます。これによって、自分の未熟さを改めて思い知らされるのです。

 

この仕事には、鋼鉄のようなメンタルが求められることを痛感しています。特に新人としての通過儀礼は過酷で、私のメンタルはそれほど強くないことが明らか。ただでさえ脆い状態でありながら、早急に自分の未熟さを克服する必要がありますが、それが容易ではありません。

 

マッサージという行為は、”指で圧す“だけと非常にシンプルに見えます。熟練者の姿を見ても、複雑な動きはしていないように見えます。しかし、実際にやってみるとその奥深さは計り知れません。新人と熟練者がお客様に触れただけで、その差が歴然としてしまいます。一体何が違うのか、その答えを探して悩んでいましたが、ハッと気がつきました。

 

その違いを知ることは、不可能なのです。それは、自分が行うほぐしを自分で受けることができないためです。自分がどんなほぐしをしているのか分からない限り、熟練者との比較は難しいのです。その差を見つけて埋めようとするのは、無意味なのかもしれません。

 

私はマッサージが、日本の「華道」や「茶道」と通ずるものと感じています。シンプルさからこそ、どれだけのこだわりを追求できるかが重要だと考えています。熟練者との差を気にするよりも、一圧しにどれだけのこだわりを込めるか、その姿勢に意識を向けていきたいと思います。